ネズミサシとも呼ばれ、枝をネズミの通り道に置いておくと嫌がるので、ネズミよけにしたというほど葉先は鋭く尖っています。

 東北以南の日当たりの良い丘陵地帯や花崗岩地に自生する雌雄異株の常緑小高木です。

 ムロ, モロノキという呼び名もあり、園芸上では杜松(としょう)と呼ばれ、盆栽に仕立てられるといいます。

 2cm前後の葉が3個ずつ輪生し、葉先はトゲ状に尖り、葉の表面はへこみ、V字形で、白い気孔線が見られます。

 幹は、灰色に近い灰褐色で、縦に裂けて鱗片状にはがれ落ちます。

 花期は4〜5月、球果は6〜9mmの球形で、3つの突起があり、翌年、あるいは翌々年の秋に黒紫色に熟します。

 同じ仲間のハイネズは、地を這って成長しますので、地表植物としてよく使われます。


 2015年5月、以前から観察していたネズが小さな花をつけているのを見かけました。
 僅かですが、灰緑色の球果をつけている枝もあります。
 翌年、あるいは翌々年の秋に黒紫色に熟すそうですので、昨年咲いた花の球果でしょうか。

 その時撮影した花と球果の写真を追加しました (4〜6段目の6枚の写真)


 なお、掲載ページを【5月の花】のページに変更しました。

ネズ  ヒノキ科 ビャクシン属  別名 ネズミサシ、ムロ、モロノキ
                     県:絶滅危惧TA類

DSCN1772c ネズ球果 15.05.27 早水公園
R0017402 ネズ雌花 15.05.27 早水公園
DSCN1771c ネズ球果 15.05.27 早水公園
DSCN1764c ネズ 雌花&球果 15.05.27 早水公園
N109476 ネズ 07.02.12 早水公園
R0017380 ネズ球果 15.05.27 早水公園
R0017399 ネズ雌花 15.05.27 早水公園
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N109480 ネズ 07.02.12 早水公園
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