ヒメジソ  シソ科 イヌコウジュ属

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P1080675 ヒメジソ 05.9.23 県道30号線えびの市

P1060882-1s ヒメジソ 06.10.4 高鍋湿原

P1060949-1s ヒメジソ 06.10.6 加江田渓谷

P1060947-1s ヒメジソ 06.10.6 加江田渓谷

 日本各地の山野に生える1年草です。

 同科同属のイヌコウジュとよく似ていますので、区別がなかなか難しい植物です。
 
 葉色が黄緑で白っぽい感じがヒメジソ、葉が濃い緑色で花が赤っぽいのがイヌコウジュです。

 また、葉を揉んで、不快臭があればイヌコウジュ、なければヒメジソともいいます。

 ヒメジソの葉は、4〜6対の粗いきょ歯がありますが、イヌコウジュの葉は、鋸歯が6〜13と多い点で区別できるといいます。

 ヒメジソの花序直下の葉は、通常の葉と同じ形をしていますが、イヌコウジュは、広卵形である点でも区別できるといいます。

 さらに、ヒメジソの3裂する上蕚片は、背が低いものもあり、先が鈍頭ですが、イヌコウジュの上蕚片は先が尖っています。


 これらの区別点を踏まえると、2005年9月にえびの高原下の県道30号線で観察した植物は、イヌコウジュではなく、ヒメジソと思われます。
 その時撮影した写真は、このページに変更・掲載しました(6〜7段目の3枚の写真)


 【加江田渓谷のページ】 にも、ヒメジソを別途掲載していますので、あわせてご覧ください。



【ヒメジソ(原色牧野植物大図鑑から)】
 ウスリー,中国,インドシナ,フィリピン,スマトラなどアジアの温帯から暖帯に分布。
 日本各地の山野に生える1年草。
 茎は四角く、高さ20〜60cm,稜には下向きの毛,節には白い長毛がある。
 葉は、4〜6対の粗いきょ歯があり、長さ2〜4cm,裏面に腺点がある。
 花は秋,がくは長さ2〜3mm,花冠は長さ約4mmの唇形である。

P1080674 ヒメジソ 05.9.23 県道30号線えびの市

P1080673 ヒメジソ 05.9.23 県道30号線えびの市

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P1060946-1s ヒメジソ 06.10.6 加江田渓谷

P1060885 ヒメジソ 06.10.4 高鍋湿原

P1060887-1ss ヒメジソ 06.10.4 高鍋湿原

P1060882-1ss ヒメジソ 06.10.4 高鍋湿原

P1060884-1ss ヒメジソ 06.10.4 高鍋湿原