加江田渓谷では初めて見る植物で、花も葉も特徴のある草でしたので、急遽撮影し、県総合博物館に照会したところ、クサヤツデと分かりました。

 草丈40〜100cmの多年草です。  

 葉は、ロゼット状に混生し、長い葉柄があり、掌状で長さ6〜14cm、裂片は5〜7個、葉先はさらに浅裂し、鋸歯もありました。

 花は、円錐花序に多数ついて下垂し、黒紫色で径約5mm。
 花冠は1.5〜1.8cmで5裂します。

 暗い林内に咲いており、花は細い線状で、背が高く、撮影しにくい植物草でしたが、何とか撮影できました。


 なお、2008年にも、北郷町の県道28号沿いの崖で、花を咲かせているクサヤツデの株を見かけました。

 花の観察は、加江田渓谷のクサヤツデ以来でしたので、別ページに掲載しました。



【クサヤツデ(原色牧野植物大図鑑から)】 
 神奈川県から近畿地方の太平洋側,四国,九州の川岸や山林内に生える多年草。
 茎は、高さ40cm内外で,部に褐色を帯びた短毛がある。
 花は秋。頭花は暗紫色の管状花1個からなる。  
 和名は、葉がヤツデに似ているので呼ぶ。
 別名は、吉野山に多いので、ヨシノソウ,葉がすいかずら科のカンボクに似ているので、カンボクソウとも呼ぶ。

1010541 クサヤツデの基部 07.11.04 加江田渓谷

身近な野の花 総目次に戻る
身近な野の花 11〜12月目次に戻る
加江田渓谷の植物目次へ戻る

1010538 クサヤツデ 07.11.04 加江田渓谷

トップページに戻る

1010539 クサヤツデ 07.11.04 加江田渓谷

1010537 クサヤツデの基部 07.11.4 .加江田渓谷

1010535 クサヤツデ 07.11.04 加江田渓谷

クサヤツデ  キク科 クサヤツデ属  別名 カンボクソウ、ヨシノソウ
1