早春、七草粥が話題になる頃、春の七草の一つとされるハコベが道端や草原で見られますが、ハコベと同じナデシコ科の草は、種類も多く、区別するのがなかなかです。
偶然ですが、ハコベと同科のミミナグサを山陰の道端で、見つけました。
ミミナグサは、ハコベよりやや背丈が高く、花柄も長い草です。
専門家によると、ミミナグサとオランダミミナグサの2種類があり、全体に暗紫色を帯び、花柄が長いのがミミナグサで、オランダミミナグサは、花柄が短いので、集合花のように見え、花が平開しないそうです。
オランダミミナグサは、平地の人里や都市部でよく見かけるふつうの草ですが、在来のミミナグサは、自然度が高く、オランダミミナグサに押されて、最近見る機会が少ないようです。
【ミミナグサ(原色牧野植物大図鑑から)】
日本各地及び朝鮮半島,中国の温帯から暖帯に分布。道端や,畑などに生える越年草。
茎は、株もとから束生,斜上し,高さ15〜30cm,毛があり,上部に腺毛が混生,暗紫色。
花は、春から夏に咲き,白い小花を集散花序につけ,果時に柄は先が下を向く。
和名の耳菜草は、葉をネズミの耳に見立て,若い苗は食用菜になることに因んだ。
P1090513-3ミミナグサ 09.2.06北郷町谷合
ミミナグサ ナデシコ科 ミミナグサ属
P2060003-31ミミナグサ 09.2.06北郷町谷合
P2060004-3ミミナグサ 09.2.06北郷町谷合