サギゴケは、元々、シロバナサギゴケとする図鑑もあり、また、ムラサキサギゴケの別名とする図鑑もあり、はっきりしません。

 サギゴケの名前から考えても、白い花であるはずですので、原色牧野植物大図鑑の説に従っておきます。
 白い花の形が、鷺に似ているところから、名づけられたそうです。 
 ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)の,白い花のつくものをいうといいますが、むしろ逆で紫の花柄をつける一品種が、ムラサキサギゴケではないでしょうか。

 ムラサキサギゴケは、至る所で観察できますが、シロバナのサギゴケの群生しているのを見たのは初めてです。
 県道53号線沿いの民家の広い木戸口に、辺り一面、真っ白い花を咲かせていました。

 その家の方は、白花ばかり咲くので、紫の花の方が珍重に思っていたとのことでした。
 『白い方が珍しいので、大切に育ててください。』 と説明し、帰路につきました。
 幸い、その家の息子さんが、早速インターネットで確かめてくださったので、今後は大丈夫でしょう。


【サギゴケ(原色牧野植物大図鑑から 
 北海道南部から九州までの田の畦や道端に多い多年草。花茎は高さ5〜10cmで、基部から匍匐枝(ほふくし)を長く出す。
 花茎の下部に群生する葉は、長さ4〜7cm。
 花は春から夏,花冠は長さ1.5〜2cm。柱頭は2裂して開き,触れると閉じる。
 和名の鷺苔(さぎごけ)は、白色花をサギに見立てたもの。 紫花は、ムラサキサギゴケと呼ぶ。

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P4290336-1サギゴケ08.4.29県道53号線小林市

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サギゴケ(白花)  ゴマノハグサ科 サギゴケ属

P4290335-1サギゴケ08.4.29県道53号線小林市

P1030780-1サギゴケ08.4.29県道53号線小林市

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