ノミノツヅリ ナデシコ科 ノミノツヅリ属 別名 メアカンフスマ
北川町の家田川沿いの道端で、こんもりと群生している背の低い草を見つけました。
ハコベの類と思いましたが、ハコベとは印象が異なり、細い茎に無柄の葉が多層的に対生している様子が、あまりなじみのない印象でした。
ハコベ(ハコベ属)は、早春どこでも見られるお馴染みの野草ですが、仲間の種類が多く、正確な区別は意外と難しいようです。
普通のハコベは、5弁の花びらが深く2裂するので、花びらが10枚あるように見えます。
この特徴を持っているのが、ハコベ(ハコベ属)とノミノフスマ(ハコベ属)です。
また、5弁の花びらの先端が浅く裂ける特徴を持っているのが、オランダミミナグサ(ミミナグサ属)です。
これらに対して、花弁が全く裂けないのは、ノミノツヅリ(ノミノツヅリ属)です。
全体の印象が似ていますので、実際にハコベか、別な種類かの分類は厄介です。
このように、区別が難しいので、これまであまり深入りして調べていませんでしたが、どうやら群生しているこの背の低い草は、花弁が全く裂けていないこと、花弁ががく片より短いことから、ノミノツヅリと思われます。
ノミノツヅリの花は、とても小さい5弁花です。
2016年、5弁花の様子を接写しましたので、写真を追加しました(5〜6段目の3枚の写真)。
【ノミノツヅリ(原色牧野植物大図鑑から)】
アジア,ヨーロッパの温帯から亜熱帯に広く分布。
日本各地の道端や荒れ地,田,草原などにふつうに生える越年草。
下部からよく分枝し、束生,高さ5〜30cm,細毛がある。
葉は対生,無柄,長さ3〜6mm。
花は、春から夏。
5弁花,花序はがく片より短い。
和名の蚤の綴り(のみのつづり)は、小形の葉をノミの衣にたとえたものであろう。
DSCN1484-1ノミノツヅリ 10.04.17延岡市北川町家田
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R0017399 ノミノツヅリ 16.03.24 都城市
R0017398 ノミノツヅリ 16.03.24 都城市
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