八重川堤防で、コバンソウの群落を観察した際、ホソムギの大きな群生を見つけました。

 穂の様子が似ているカニツリグサ(子どもがこの草の茎でサワガニを釣って遊ぶから名付けられた)と思いましたが、県総合博物館に照会し、ホソムギとわかりました。

 ホソムギは、牧草あるいは種子吹き付けによる緑化などに利用される多年草ですから、牧草として栽培されたものが野生化したのか、あるいは堤防の緑化に使われたものではないでしょうか。


 なお、ネズミムギも、別ページに掲載しています。



【ホソムギ(世界大百科事典から)】
 牧草として利用するイネ科の1〜2年草(イラスト)。ネズミムギともいう。
 ドクムギ属 を一般にライグラス ryegrass と呼び,この種はイタリアで栽培が始まったところから、この名がついた。

 原産地は地中海沿岸で,現在では、世界中の温帯で栽培され,また野生化もしている。日本へは、明治初期に渡来。

 草高は40〜80cmで、叢生(そうせい)する。若い葉は円錐状に巻いて現れ,初夏に小穂が2列に並んだ平たい穂を出す。

P1040947-1ホソムギ 08.5.21宮崎市八重川堤防

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P5210256-1ホソムギ 08.5.21宮崎市八重川堤防

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ホソムギ  イネ科 ドクムギ属  別名 ネズミムギ