多年草としている図鑑、小低木としている図鑑、両方がありましたが、撮影したキンゴジカはどう見ても草本でしたので、【9月の野の花】 のページに掲載しました。

 キンゴジカは、「金午時花」 と書くのだそうです。 

 午時すなわち昼の12時頃咲く一日花ということらしいのですが、撮影した群落は、午前9時30分頃頃も、午後1時頃も、花は閉じていました。

 10時から花の咲くのを待っていたところ、咲き始めは10時20分でした。

 閉花までは確認しませんでしたが、その前日の13時ごろは既に閉花していましたので、開花時間はせいぜい2時間ぐらいではないでしょうか。
 気ままで厄介な花です。

 キンゴジカは、日本では江戸時代に園芸用として入り、現在では畑や空き地に野生化しているのだそうです。

 高さ50〜150cm、葉は互生し、だ円形ないし倒卵形。
 縁には粗い鈍きょ歯があり、表面は星状毛が散生します。

 花は葉えきに1個ずつつき、花冠は濃黄色で径1cmほど、がくは5裂し、裂片は三角形、花弁は5枚です。

 類似のアメリカキンゴジカの葉の鋸歯は、葉全体にあり、キンゴジカの鋸歯は、葉の上半部だけで後方は全円です。

 また、葉の幅はアメリカキンゴジカは葉の後方付け根部分が最も幅広いのに対し、キンゴジカは葉の中央部分が最も幅広くなっているので区別できます。

 しかし、写真に見るように茎の先の方、花に近い位置の葉は、この区別がはっきりしないので、茎の中央部分の葉も調べる必要があります。


 その後、国富町で観察したものも、同じキンゴジカでした(5段目の2枚)

N106677 キンゴジカ 06.9.28 綾錦原公園

N106676 キンゴジカ 06.9.28 綾錦原公園

N106647 キンゴジカの葉 上半部のみ鋸歯 06.9.27 

N106681 キンゴジカ 06.9.28 綾錦原公園

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N106678 キンゴジカ 06.9.28 綾錦原公園

N106794 キンゴジカ 06.10.1 40号線国富町

N106792 キンゴジカ 06.10.1 40号線国富町

キンゴジカ  アオイ科 キンゴジカ属