日当たりのよい崖や斜面に垂れ下がっている特徴ある大型のシダです。

 ハチジョウカグマ、または、コモチシダと思います。

 ハチジョウカグマの羽片は軸まで深く切れ込んで、その裂片(小羽片)は細く長く伸びて尖っています。
 これに対し、コモチシダは、羽片の切れ込み度がやや浅く、裂片(小羽片)が短くて先は細く伸びないという点で区別するのだそうです。
 実際は、なかなか分かりにくいといいます。

 また、芽立ちどきは、コモチシダがほぼ緑色に対して、ハチジョウカグマは淡いピンク色をしており、腺毛を持つので区別できるとされています。

 一応、ハチジョウカグマとして掲載しておきます。

 常緑多年生草本、葉身は長さ2mに達し、葉柄下部とともに明褐色で、全縁の鱗片を密生します。

 葉脈は、網目をつくります。

 胞子のう群は、羽軸に接して着き、着いた網目は深くくぼんで、厚い包膜は胞子のうを深く抱き込んで蓋になっています。
 
 日本では、本州(伊豆諸島、千葉県から紀伊半島、山口県)、四国、九州、琉球、小笠原諸島に分布するといいます。

 コモチシダと思われるものも別ページに掲載しましたが、素人には区別が困難です。

L7435 ハチジョウカグマ 05.7.19 加江田渓谷

L07949 ハチジョウカグマ 05.8.15 加江田渓谷

ハチジョウカグマ  シシガシラ科 コモチシダ属 別名 タイワンコモチシダ 

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L07360 ハチジョウカグマ 05.7.14 361号線