サンショウは、果実及び若葉は、日本古来の香辛料として使われ、よく知られていますが、『よく似て、役に立たないイヌザンショウがあるので注意が必要』 と昔から言われていました。
実際、山野を散策してみますと、サンショウは殆ど目にすることはなく、役に立たないといわれるイヌザンショウばかりです。
見分け方は、刺が対生しているサンショウに対して、イヌザンショウは、刺が互生しているので区別できるといわれていますが、実際には小さな刺で、区別するのは簡単ではありません。
同科同属で、もう一回り粗大なカラスザンショウとともによく見かけますが、イヌザンショウもカラスザンショウも蕾の時期が長く、なかなか開花しません。
その後、イヌザンショウの黄葉、果実も記録のために撮影しましたので、別ページに掲載しました。
【イヌザンショウ(原色牧野植物大図鑑から)】
本州,四国,九州,及び朝鮮半島,中国に分布し,山野に生える落葉低木。
高さ1.5〜3mになる。
茎や葉を傷つけると一種の悪臭がある。
枝にはとげが互生する。
小葉は長さ1.5〜3.5cm,油点がある。
花は夏,枝先に散房花序につき,雌雄異株,花弁,がく片とも5枚。
和名の犬山椒(いぬざんしょう)は、サンショウに似ているが、役に立たないという意味。
3283 イヌザンショウ 03.8.30 みやまきりしまロード
8249 イヌザンショウ 04.8.3 県道1号線生駒付近
3284 イヌザンショウ 03.8.30 みやまきりしまロード
8250 イヌザンショウ 04.8.3 県道1号線生駒付近
8247 イヌザンショウ 04.8.3 県道1号線生駒付近
イヌザンショウ ミカン科 サンショウ属