春の野原は、カラスノエンドウやスズメノウエンドウなど、マメ科のごくありふれた小さな雑草が 非常に多く、目につきます。 

 カスマグサは、カラスノエンドウスズメノウエンドウの中間種という意味で、名付けられた、ちょっとふざけた種のようです。
 植物の名前は、その植物の特徴を表現するよう名付けられていますが、カラスとスズメの間という意味でカスマとは、いささかいい加減すぎるネーミングと思います。

 なかなか観察の機会が少なかったのですが、当のカスマグサを探索してみました。

 図鑑等によると、カスマグサは、スズメノウエンドウに似ているが、花は花茎の先に2〜3個しかつかないこと、豆果の中の種子は、スズメノエンドウの2個に対して、カスマグサは4個あることなどを念頭に、探してみると、個体数はあまり多くありませんが、何とかカスマグサの写真を撮影できました。
 


【カスマグサ(原色牧野植物大図鑑から)】
 アジア,ヨーロッパの暖帯から亜熱帯に分布,本州から琉球列島の野原や道端に生える2年草。
 茎は、長さ20〜50cm,全体に無毛。
 葉は互生し、小葉は長さ6〜17mm,托葉に腺はない。
 花は、春,細長い花柄の先に2個ずつつき,長さ約5mm。
 和名は、カラスノエンドウとスズメノエンドウの中間の意味で,両者の頭文字をとった。

カスマグサ  マメ科 ソラマメ属

4月の野の花目次に戻る

P4190031-3カスマグサ豆果 09.4.19 県道53号線小林市

P1110258-3カスマグサ 09.4.19 県道53号線小林市

トップページに戻る

P4190004-3カスマグサ 
09.4.19 県道53号線小林市

P1110115-3カスマグサ 
09.4.19 県道53号線小林市

P1110255-3カスマグサ 09.4.19 県道53号線小林市

P1110253-3カスマグサ 09.4.19 県道53号線小林市

身近な野の花トップに戻る