R0017374 コハコベ 16.03.24 都城市

 ミドリハコベとコハコベをあわせて、ハコベと呼ばれるそうです。

 コハコベは、ミドリハコベの変種とされることもあるようですが,茎の色が紫がかっているのが特徴です。
 ミドリハコベは、茎の色が名前のとおり緑色であることと、雄しべの数がコハコベの3〜5本に対し、ミドリハコベは8〜10本などの点で、区別できるそうです。

 また、ミドリハコベの葉は丸いことでも区別できるそうです。
 ハコベの葉は1cmほどで、茎はふつう紫色を帯び、下側に毛が列をなして生えています。

 コハコベは、ムギ類の栽培とともに渡来した史前帰化植物の1つ(大正時代にヨーロッパから渡来したとする意見もある)です。
 春の七草のハコベは、このコハコベとする説が多いようです。


 秋に芽生え、早春から花開き、夏も開花していることがあり、道端や畑にふつうに生えている茎の色が紫がかっている柔らかいハコベは、多くの場合、コハコベと思ってよいそうです。

 ハコベと同じ時期に生え、紛らわしく思われる仲間としては、ミミナグサのほか、ノミノツヅリノミノフスマなどがありますので、機会を見て観察したいと思います。


 
2016年、深裂した美しい5弁花や列をなして毛が生えている茎の様子を撮影しましたので、写真を追加しました(4〜5段目の3枚の写真)



【参考:ハコベ
 (原色牧野植物大図鑑)
 
 世界の寒帯から熱帯まで広く分布。
 道端や畑にもふつうに生える越年草。
 軟らかい草質。
 茎は束生,下部は横に伏し,斜上し,長さ10〜30cm,片方に1列に毛がある。
 葉は、長さ1〜2cm。
 花は、春に咲く。
 春の七草の1つで食べられる。
 小鳥の餌にもする。
 別名アサシラゲは、朝の日に当たると、花がさかんに開くので朝開けの転訛。

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R0017253 コハコベ 16.03.24 都城市

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P2080028-3 コハコベ 09.02.08 早水公園

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コハコベ  ナデシコ科 ハコベ属